クリュサオル

黄金剣を持つ巨人クリュサオル。
メデューサの子でペガサスとは兄弟です。
ですが自身はなぜか全く活躍しないマイナーモンスター。
名前はとても強そうなんですけどね。

(目次)
  1.姿形
  2.由来
  3.能力考察
 

1.姿形

クリュサオルの姿は、黄金の剣をもつ巨人です。

双子の兄弟ペガサスと同じ天馬であるという説もありますが、アルテミス神殿に残された、最古と思われる像では男性の姿をしています。

 

2.由来

名前はギリシャ語で「黄金の剣を持つ者」という意味。
海神ポセイドンとメデューサの子であり、メデューサが退治された時、ペガサスとともに血の中から生まれました。

クリュサオルは後に、海神オケアノスの娘カリロエと結婚し、2人の子供(ゲリュオンエキドナ)を設けます。

クリュサオルの親兄弟や子供たち、孫たち(ケルベロスなど)は、神話でも大変人気があるモンスターですが、クリュサオル自身は生まれた時の話しか残っていません。

黄金の剣を持つというとても強そうな名前ですが、戦うシーンはゼロなのです。
一族の中では、一番地味じみかもしれません。


ちなみに、元はイベリア(スペイン)の王様という説もあるそうです。
ギリシャ神話では、遠い異国の王様を怪物にたとえることが多くあります。

 

3.能力考察

クリュサオルは、戦うシーンがありませんので能力不明。
かろうじて名前から、剣をあつかうということだけ推測できます。

しかし、大神ポセイドンとメデューサの息子が弱いはずはありません。

あまり知られていませんが、メデューサ自身も大地母神ガイア、海神ポントスにつらなる神族です。
しかも、ゼウスやポセイドンと同じくガイアの孫世代。

つまりクリュサオルは、ゼウスの子であるアポロンやアルテミス、アテナ、アレスといった錚々そうそうたるメンバーと、血筋の上では同等なのです。


クリュサオルは普通の生まれ方をしていませんから、神としての力をどこまで持っているかはわかりません。
しかし、娘のエキドナが不死であるという説もありますし、父のクリュサオルも同じく不死である可能性は高いでしょう。

とはいえ、無敵の強さがあるかというと疑問が残ります。
ギリシャ神話では、神様であっても人間によく負けてますからね。